写真だけを並べたアルバムは、何年かたつと「これは誰?」「どこで撮ったの?」がわからなくなります。写真に短い言葉を添えておくと、写真を見る人に、そのときの様子が伝わります。
この記事では、フォトブックやアルバム、家族の本の写真に添える言葉の書き方をまとめます。
基本は「いつ・どこで・誰が」
まず、事実を1行で書きます。
1964年ごろ 社宅の前で 母(左)と弟
- いつ:年がわからなければ「ごろ」と書きます。季節や行事(「お正月」「運動会」)でもかまいません。
- どこで:家の名前や地名。今の地名と違う場合は、当時の呼び方と今の呼び方を両方書くと伝わりやすくなります。
- 誰が:何人も写っている場合は、「左から」と順番を書きます。
わからないことは、推測で埋めずに「不明」と書くか、書かずにおきます。あとで親せきに聞いてわかったら書き足します。
本人の言葉を短く添える
事実の1行の下に、写真を見ながら本人が話したことを、短く引用します。
「この服、母が縫ってくれたんだよ。よそいきはこれ1着だけだった」
- 本人の言葉は、かぎかっこに入れて、話したとおりに書きます。言い回しを整えすぎないようにします。
- 引用は1〜2文に絞ります。長い話は、写真の横ではなく本文に回します。
- 本人の言葉と、書き手の説明は分けます。本人が言っていない気持ち(「うれしそう」「なつかしい」)を、本人の言葉のように書きません。
引用と要約の分け方は「録音した話を文章にするときに残したい言葉」にもまとめています。
書き方の例
| 書くもの | 例 |
|---|---|
| 事実の1行 | 1970年ごろ 祖父母の家の縁側で 父と祖父 |
| 本人の言葉 | 「この縁側で、よく将棋を教わった」 |
| 書き手の補足(必要なときだけ) | 祖父の家は、2000年ごろに建て替えられたと聞いています。 |
(表の内容は、説明のための例です)
写真と本文の分け方
家族の本では、写真の横に何を書き、本文に何を書くかを決めておくと、読みやすくなります。
- 写真の横:いつ・どこで・誰が、本人の言葉1〜2文。
- 本文:そのころの暮らし、出来事の前後、本人の長い話。
- 1ページに写真を詰め込みすぎず、1枚ごとに余白をとります。
フォトブックのサービスで作るとき
フォトブックのサービスを使う場合は、注文する前に次のことを確かめます。
- 写真に添えられる文字の長さ、文字の大きさ
- 写真の解像度の目安(古い写真を小さく取り込むと、引きのばしたときに粗くなる)
- 写真と文章のデータの扱い(保存の期間、削除のしかた)
- 何部まで、いくらで作れるか
家族の写真は個人的なものです。サービスに上げる写真は、本に使う分だけにします。
写真を本に入れる前に
- 写っている人に、本に入れてよいか確かめます。
- 古い写真のデジタル化のしかたは「古い写真をデジタル化して本に使う」にあります。
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 写真ごとに、いつ・どこで・誰がを1行で書いた
- わからないことは、推測で書いていない
- 本人の言葉は、話したとおりに短く引用した
- 本人が言っていない気持ちを、本人の言葉のように書いていない
- 写っている人に、本に入れてよいか確かめた