古いアルバムの写真は、話を聞くきっかけにもなり、本の中に入れると読む人の記憶もよみがえります。ただ、紙の写真は色があせたり、アルバムの台紙に貼りついたりしていることがあります。
この記事では、古い写真をデジタルにして、家族の本に使うまでの方法をまとめます。
まず、何枚使うかを決める
1章の本に入れる写真は、多くても数枚です。最初から全部をデジタルにしようとすると、作業が終わらなくなります。
- 本のテーマに合う写真を選ぶ(5枚くらいまで)。
- その写真だけを先にデジタルにする。
- 残りのアルバム全体は、時間のあるときに少しずつ進める。
方法の比べ方
| 方法 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|
| スマートフォンのカメラ | 数枚〜数十枚、すぐに使いたい | 光の反射、ゆがみ |
| スマートフォンの書類スキャン機能 | 平らな写真、手紙やはがき | 色が書類向けに補正されることがある |
| フラットベッドスキャナー | 何十枚〜何百枚、きれいに残したい | 機器の用意、1枚ずつの手間 |
| 写真のスキャンを頼めるサービス | アルバムが何冊もある、手間をかけられない | 費用、写真を預ける期間、送るときの梱包、データの扱い |
数枚を本に入れるだけなら、スマートフォンで十分なことが多いです。アルバムが何冊もある場合は、スキャナーやスキャンを頼めるサービスが役に立つことがあります。道具の選び方は「道具の選び方」にまとめています。
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写真の読み取りに向いているか(解像度、原稿台の大きさ、パソコンやスマートフォンとのつなぎ方)は、販売ページの仕様で確かめてください。
スマートフォンで撮るときのコツ
- 明るい窓際で、直射日光が当たらない場所に置きます。部屋の照明が写真に映り込まないように気をつけます。
- 写真の真上から、写真と平行になるように撮ります。斜めから撮ると形がゆがみます。
- フラッシュは使いません。光沢のある写真では、白く光ってしまいます。
- 写真の周りに少し余白を入れて撮り、あとで切り取ります。
- アルバムのフィルムの上から撮ると反射しやすいので、はがせる場合だけ、はがしてから撮ります。無理にはがさないでください。
台紙に貼りついた写真は、無理にはがさない
古いアルバムでは、写真が台紙に貼りついていることがあります。無理にはがすと、写真が裂けたり、表面がはがれたりします。
- はがさずに、台紙ごと撮影・スキャンします。
- どうしてもはがしたい場合は、写真の修復や保存の専門家に相談します。
写真の情報を一緒に記録する
デジタルにした写真は、何の写真かわからなくなりやすいものです。撮った日に、次のことを記録しておきます。
- ファイル名:「年_場所_写っている人」にそろえる(例:
1964ごろ_社宅の前_母と弟.jpg)。年がわからなければ「ごろ」や「不明」と書きます。 - 裏書き:写真の裏に書いてある文字も、撮影しておきます。
- 本人の話:写真を見せたときに本人が話したことを、写真の番号と一緒にメモします。
写真を見ながら聞くと、話が広がりやすくなります。質問は「家族に聞く12の質問」から選べます。
本に入れるときの了承
- 写っている人に、本に入れてよいか確かめます。家族だけに渡す本でも同じです。
- 亡くなった人や、連絡がとれない親せきが写っている写真は、家族で話し合って決めます。
- 家族や親せき以外の人(近所の人、友人、学校の集合写真など)が写っている場合は、その人の部分を使わないか、顔がわからない大きさにするなどの配慮をします。
- 写真館で撮った写真や、ほかの人が撮った写真を印刷会社に出すときは、印刷会社の受付の条件も確かめます。
元の写真の扱い
- デジタルにしても、元の写真は捨てずに残しておきます。どうするかは、持ち主の家族と相談して決めます。
- スキャンを頼めるサービスに預けるときは、返ってくるまでの期間、紛失したときの扱い、データの保存期間と削除のしかたを、申し込む前に確かめます。
- デジタルにしたデータは、2か所以上に保存しておきます。
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 本に入れる写真を、先に数枚だけ選んだ
- 反射やゆがみがないように、真上から撮った
- ファイル名と裏書き、本人の話を記録した
- 写っている人に、本に入れてよいか確かめた
- 元の写真は残し、データは2か所に保存した