祖父母の子どものころの話は、孫にとっては知らない時代の話です。孫が聞き手になると、祖父母も「この子に伝えたい」と話しやすくなることがあります。
この記事では、子どもや孫が祖父母に話を聞いてまとめる方法を、大人が手伝うところとあわせてまとめます。夏休みの自由研究や、学校の「家族の歴史を調べる」宿題にも使えます。学校の課題として出す場合は、先生の指示(テーマ、まとめ方、提出のしかた)を優先してください。
子どもでも聞きやすい質問
大人向けの質問は、子どもには難しいことがあります。子どもが自分と比べられる質問から始めると、聞きやすくなります。
- 「おばあちゃんが私と同じ年のとき、どんな遊びをしていた?」
- 「学校には、どうやって通っていた? 何分くらいかかった?」
- 「そのころ、いちばん好きだった食べ物は?」
- 「家にテレビや電話はあった?」
- 「子どものころ、家でどんなお手伝いをしていた?」
聞いた答えに「どうして?」「それでどうなったの?」と1回だけ続けて聞くと、話が深まります。
質問は「家族に聞く12の質問」からも選べます。子どもが読みにくい言葉は、大人が言い換えてあげてください。
大人が手伝うところ
- 約束をとる:祖父母に「孫が話を聞きたいって」と先に伝えておきます。
- 質問を選ぶ:子どもと一緒に、3つくらいまでに絞ります。
- メモを手伝う:小さい子どもの場合は、大人がメモを取り、子どもは聞くことに集中します。
- 話しにくい話題に気づく:戦争や災害、家族との別れなど、つらい記憶につながることもあります。祖父母が話しにくそうなときは、大人がそっと別の話題に移します。
聞くときの約束
聞く前に、子どもと次のことを決めておきます。
- 「話したくないことは、話さなくていいよ」と最初に言う。
- 録音や写真を撮るときは、祖父母に「いい?」と聞いてから。
- 話を聞き終わったら、「ありがとう」を言う。
遠くに住んでいる祖父母には、電話やビデオ通話で聞くこともできます。やり方は「離れて暮らす親に電話やビデオ通話で話を聞く」にまとめています。
まとめ方
聞いた話は、次の3つに分けてまとめると、わかりやすくなります。
| 分けるもの | 書くこと |
|---|---|
| 聞いたこと | 祖父母が話したこと。言ったとおりの言葉は「 」に入れる |
| 調べたこと | 本や資料で調べたこと(何で調べたかも書く) |
| 思ったこと | 自分の毎日と比べて、思ったこと |
- 祖父母が言っていないことを、言ったように書かないようにします。
- 年や名前がわからないときは、「わからなかった」と書いてかまいません。
- 祖父母の古い写真を使う場合は、使ってよいか聞いてから使います。
学校で発表するとき
学校で発表したり、教室に掲示したりする場合は、家族の外の人が読むことになります。
- 祖父母に、発表してよいか、どこまで話してよいかを確かめます。
- 祖父母の名前や住所、生年月日など、個人がわかる情報は書かないか、必要な部分だけにします。
- 家族の事情(病気、別れなど)は、発表には入れないほうがよい場合があります。大人と一緒に決めます。
本の形にするなら
聞いた話を、祖父母への贈り物として本の形にすることもできます。「最初の1章キット」の本のテンプレートに、子どもが書いた文章や絵を入れて、印刷して渡す方法があります。印刷のしかたは「家族の一冊を印刷・製本する方法」にあります。
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 祖父母に、話を聞く約束をとった
- 質問を3つくらいまでに絞った
- 録音や写真は、祖父母に聞いてからにした
- 聞いたこと・調べたこと・思ったことを分けてまとめた
- 発表する場合は、祖父母に確かめ、個人がわかる情報を減らした