親や祖父母と離れて暮らしていると、会って話を聞く機会はなかなか作れません。ふだんの電話やビデオ通話の時間を少し使えば、遠くにいても話を聞くことはできます。
この記事では、電話やビデオ通話で、家族の昔の話を聞く方法をまとめます。聞き方の基本は「親の話を聞く12の質問と聞き方」にあります。
日時を先に決めておく
ふだんの電話の流れで急に聞くより、「今度の日曜の夜、昔の話を少し聞かせて」と先に伝えておくほうが、相手も思い出す準備ができます。
- 相手が疲れていない時間帯を選びます。食事の前後や、テレビの番組の時間は避けます。
- 1回は20〜30分くらいにします。電話は顔が見えない分、対面より疲れやすいことがあります。
- 「今日は1問だけ」と決めておくと、続けやすくなります。
質問を先に送っておく
聞きたい質問を、手紙やメッセージで先に送っておくと、相手が当日までに思い出しておけます。
- 「家族に聞く12の質問」は、選んだ質問だけを印刷できます。郵送するか、写真に撮って送ることもできます。
- 一度にたくさん送らず、1〜2問にします。
- 「思い出せなくても大丈夫」と書き添えておきます。
聞こえにくさへの配慮
- 静かな場所から電話をかけ、こちらの周りの音が入らないようにします。
- ゆっくり、はっきり話します。聞き返されたら、言葉を変えて言い直します。
- 相手の話が聞き取れなかったときは、聞き取れたところを繰り返して確かめます(「社宅に住んでいたのは、小学校のころ、で合ってる?」)。
- ビデオ通話では、相手の画面に自分の顔が大きく映るようにすると、口の動きが見えて聞き取りやすくなることがあります。
ビデオ通話に慣れていない相手には、無理に使ってもらう必要はありません。ふだん使っている電話で十分です。
録音するとき
電話やビデオ通話でも、録音するときは必ず先に本人の了承をもらいます。
「あとで書き起こしたいから、録音してもいい? 家族のための本にするだけだよ」
- 録音してよいと言われたら、録音を始めたことも伝えます。
- ビデオ通話のアプリの録画機能を使う場合は、アプリによって録画の通知の出方や、データがどこに保存されるかが違います。使う前に確かめます。
- 別のスマートフォンや録音機で、スピーカーにした通話を録る方法もあります。その場合は、こちらの周りを静かにします。録音の準備は「親の話を録音する前の準備」にまとめています。
- 録音したくないと言われたら、メモで聞きます。
写真を見ながら話す
離れていても、写真を見ながら話すと思い出が広がります。
- 実家にあるアルバムの写真を、相手にスマートフォンで撮って送ってもらう方法があります。
- こちらにある写真を、先に送っておく方法もあります。
- 電話では、「左から2番目に写っている人は誰?」のように、写真のどこを見ているかを言葉で伝えます。
写真に添える言葉の書き方は「写真に添える言葉の書き方」にあります。
聞いたあとに
- その日のうちに、聞き取りメモを整理します。録音しなかった場合は、覚えているうちに書きます。
- 次の電話で、前回の話の確認から始めると、話がつながります(「この前の社宅の話、名前は何だっけ?」)。
- 原稿ができたら、郵送か、印刷して会ったときに読んでもらい、本人に確かめてもらいます。
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 聞く日時を先に伝えた
- 質問を1〜2問、先に送った
- 録音する場合は、了承をもらい、録音を始めたことも伝えた
- 聞き取れなかったところは、繰り返して確かめた
- その日のうちに聞き取りメモを整理した