読みもの

家族のレシピ本

家族の料理を、材料・分量・手順・料理にまつわる話に分けて残す方法。わからない分量は推測で埋めずに「要確認」とし、実際に計ったり作ってみたりしていなければ、そのことも書いておきます。

家族の味を残したいとき、作り方だけを書くと、なぜその料理が大切なのかが抜け落ちます。反対に、思い出だけを書くと、作り方がわからなくなります。

この記事では、材料・分量・手順・料理にまつわる話を、分けて記録する方法をまとめます。

4つに分けて記録する

分けるもの 書くこと 書き方の例
材料 本人が挙げた材料を、挙げた言葉のまま ごぼう、豆腐、里いも、ごま油
分量 本人の言葉と、実際に計った量を分けて 本人の言葉「鍋いっぱい」/計った量:未測定〔要確認〕
手順 順番と、本人のやり方 最初に野菜をごま油でいためる
料理の話 いつ、誰が、どんなときに作っていたか 冬の寒い日の晩ごはん

例は、見本「冬の鍋いっぱいのけんちん汁」(説明用の架空の家族・会話を用いた見本)から取っています。

目分量の扱い

  • 「少々」「ひとつかみ」「お玉に一杯」「鍋いっぱい」は、本人の言葉としてそのまま残します。
  • グラムやカップに直すのは、実際に計ったときだけにします。「たぶんこのくらい」と推測では書きません。
  • わからない分量は「要確認」として、次に作るときに一緒に計ります。
  • 計っていない、作って確かめていない場合は、そのことを書いておきます(例:「分量は実際に計っていません」)。

記録するときは、本人の言葉と計った量の欄を分けておくと、あとで混ざりません。

材料 本人の言葉 計った量 メモ
里いも 「入ってたな」 未測定 量は要確認
しょうゆ 「だったと思う」 未測定 味つけそのものが要確認

実際に計る・作ってみるとき

  • 本人が作るときに、横で計量カップやはかりを使って計ります。本人のやり方を止めないようにします。
  • 手の大きさや鍋によって量は変わります。「本人の手でひとつかみ=約○g(2026年○月に計量)」のように、いつ、どうやって計ったかも書きます。
  • 作ってみたら、本人の味に近いかを本人に聞いて記録します。本人に確かめられないときは「作ってみたが、本人の確認はとれていない」と書きます。
  • 保存のしかたや火の通し方など、食べる人の安全にかかわるところは、今の一般的な注意もあわせて確かめます。アレルギーのもとになる材料は、材料の欄で分かるように書きます。

料理にまつわる話を聞く

質問「06 思い出す味」から入り、「07 その料理を作っていた人」へ進むと、料理と人の話がつながります。07は06の答えを受けた質問なので、思い当たる料理がなければ飛ばします。

  • 誰と食べたか、どんな日に作ったか。
  • におい、色、器、台所の様子。
  • 作っていた人の口ぐせや、作るときの様子。

作っていた人が話す本人とは別の人(祖母など)の場合は、その人のことを書いてよいかも確かめます。「おいしかった」「なつかしい」のような味や気持ちの言葉は、本人がそう話した場合だけ書きます。

本にするときの構成

  • 1つの料理につき、話(1〜2ページ)と、材料と作り方(1ページ)に分けると読みやすくなります。
  • 見本では、本文(3〜5ページ)のあとに「材料と作り方のメモ」(6ページ)を置き、わかっていることとわからないことを分けて書いています。
  • 写真を入れる場合は、写っている人の了承をとります。料理の写真は、新しく撮るか、家族の写真の扱いを家族と決めてから使います。

最後に、次のことを確かめておきましょう。

  • 材料・分量・手順・話を分けて書いた
  • 分量は、本人の言葉と計った量を分けた
  • 計っていない・作って確かめていないことを書いた
  • アレルギーや保存など、安全にかかわるところを確かめた
  • 作っていた人(本人以外の場合は、その人)のことを書いてよいか確かめた

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