プリントした写真をアルバムに入れようと売り場やネットを見ると、種類が多くて迷います。家族の写真を入れるアルバムは、大きくポケット式・フリー台紙式・バインダー式の3つに分けると、違いがわかりやすくなります。
先に結論を書きます。
- 枚数が多く、手軽に入れたい → ポケット式。写真を差し込むだけで、のりを使いません。
- サイズの違う写真を並べたい、言葉を書き込みたい → 台紙に貼るフリー台紙式。ただし、のりの面に貼る台紙は、長く残す写真には注意が要ります(下で説明します)。
- 毎年増えていく → 替えの台紙を足せるバインダー式(ポケットの替台紙・フリーの替台紙の両方があります)。
この記事の製品の仕様と価格は、2026年11月1日に、ナカバヤシ・セキセイの公式の製品ページで確かめたものです。価格はメーカー希望小売価格で、税込・税別はページの表記のとおりです。販売店での価格は、販売先で確かめてください。
この記事が役立つ人
- スマートフォンの写真をプリントしたが、どのアルバムに入れればよいか迷っている人
- 子どもの写真を、毎年続けて同じアルバムにそろえたい人
- 親の写真を整理して、長く残る形で入れ直したい人
3つの種類の違い
| 種類 | 向く人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ポケット式 | 枚数が多い。手軽に入れたい | 決まったサイズしか入らない。書き込む場所が少ない |
| フリー台紙式 | サイズが混ざる。言葉を書き込みたい | のりの面に貼る台紙は、長期の保存に向かないとされる |
| バインダー式 | 毎年増える。順番を入れ替えたい | 綴じ具の分だけかさばる。替台紙の型番を合わせる |
アルバムメーカーの分け方も、だいたいこの3つです。ナカバヤシは、フリー台紙アルバム(ビス綴じ・バインダー綴じなど)、ポケットアルバム(溶着式・バインダー式など)に分けています(ナカバヤシ「アルバム」)。セキセイも、ポケット台紙アルバム・フリー台紙アルバム(それぞれ固定式と差替式)・バインダーアルバムに分けています。
ポケット式:差し込むだけで、たくさん入る
透明なポケットに写真を差し込むアルバムです。のりを使わないので、あとから写真を出し入れできます。
| 製品の例 | 入る写真 | ポケットの素材・綴じ | 価格 |
|---|---|---|---|
| ナカバヤシ 黒台紙超透明ポケットアルバム L判2段120枚(CTDP-L-120-W) | L判120枚 | OPフィルム・溶着式 | 1,460円(税別) |
| ナカバヤシ 超透明ポケットアルバム L判2段 168枚(CTPL-160-W) | L判168枚 | OPフィルム・溶着式 | オープン価格 |
| セキセイ フォトアルバム〈高透明〉大容量タイプ(KP-4806) | L判480枚 | OPP 50ミクロン・溶着式 | 3,410円(税込) |
出典:ナカバヤシ CTDP-L-120-W、ナカバヤシ CTPL-160-W、セキセイ KP-4806。
- サイズを合わせる:ポケットの大きさが決まっているので、L判のアルバムには2L判は入りません。ナカバヤシの黒台紙超透明ポケットアルバムには、KG判(1,830円・税別)・2L判(2,490円・税別)のものもあります。
- 「溶着式」は増やせない:ポケットを熱でくっつけて綴じたもので、台紙を足せません。足りなくなったら2冊目にします。
- 書き込み:ポケット式は台紙に直接書く場所が少ないため、日付や名前は、小さな紙に書いて写真と一緒にポケットに入れる方法があります(「写真に添える言葉の書き方」)。
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検索結果には、収納枚数やサイズの違う製品が並びます。上の表と同じように、入る写真のサイズ・枚数・溶着式か替台紙を足せるかを、商品の説明で確かめてください。
フリー台紙式:好きな位置に貼って、書き込める
台紙に写真を貼って、透明のフィルムをかぶせるアルバムです。いろいろなサイズの写真を並べられ、台紙に言葉を書き込めます。
| 製品の例 | 台紙 | 綴じ・増やし方 | 価格 |
|---|---|---|---|
| ナカバヤシ フエルアルバム A4 100年台紙 デジタルフリー(アH-A4F-142-B) | 100年台紙10枚(貼れる範囲 285×190mm) | ビス式。補充台紙 アH-A4FR-5-D | 2,500円(税別) |
| セキセイ ハーパーハウス A4フリーアルバム〈10枚台紙〉(XP-2501) | 黒台紙10枚 | ビス式。替台紙 XP-25F で最大約25枚 | 2,530円(税込) |
| セキセイ ハーパーハウス ライトフリーアルバム〈フレーム〉(XP-5308) | 台紙8枚 | 替台紙 XP-53F で最大約23枚 | 1,870円(税込) |
出典:ナカバヤシ アH-A4F-142-B、セキセイ XP-2501、セキセイ XP-5308。
- 貼れる枚数の目安:セキセイの XP-2501 は、1ページにL判なら3枚、2L判なら1枚と案内しています。
- 貼り直し:XP-5308 は「粘着力が軽い台紙なので、写真用紙の貼り直しが可能」と説明されています。
- 「100年台紙」の意味:ナカバヤシの説明では、台紙の表面をアルミ箔で覆い、湿気や光による台紙の変形・変色を起こしにくくしたもので、自社のフリー台紙の約5倍の耐久性としています。写真が100年もつという意味ではありません。
長く残す写真を貼るときの注意
フリー台紙の多くは、台紙ののりの面に写真を貼り、フィルムで押さえる作りです。写真の保存について、図書館は次のように解説しています。
- 米国議会図書館は、色のついた台紙や、「マグネット」と呼ばれる粘着式の台紙のアルバムを避けるよう勧めています(Care, Handling, and Storage of Photographs)。
- 国立国会図書館が翻訳した国際図書館連盟の資料(原文2003年)は、ポリ塩化ビニル(PVC)の保存用品を使わないこと、ゴムのり・接着テープを使わないことを挙げ、写真に使ってよいプラスチックとして、ポリエステル・ポリエチレン・ポリプロピレンなどを挙げています(『写真の手入れ,取り扱い,保存』)。
この記事で見た製品のページには、保存性の試験やPVCを使っていないかの記載はありませんでした。素材がはっきり書かれているのは、ポケットの素材が OPフィルム・OPP(ポリプロピレンのフィルム)と書かれた製品です。
そのため、1枚しかない古い写真や、長く残したい原本は、のりの面に貼らず、ポケット式に入れるか、台紙に貼るなら複製のプリントを使うのが安心です。昔の粘着式のアルバムから写真をはがすかどうかは「粘着式アルバムの写真をはがす前に」にまとめています。
バインダー式:あとから足せる
台紙を金具やビスで綴じ、替えの台紙を足せるアルバムです。子どもの写真のように毎年増えるものや、順番を入れ替えたいときに向きます。
| 製品の例 | 入る写真・台紙 | 増やし方 | 価格 |
|---|---|---|---|
| ナカバヤシ ハルマー バインダー式ポケットアルバム L判3段120枚(A-HR3Y-201-W) | L判120枚(クラフト台紙20枚) | 替台紙 アP-MYR-101-KR で最大約30枚 | 2,280円(税別) |
| セキセイ フォトバインダー〈高透明〉(KP-2120) | L判120枚(OPP 50ミクロン) | 10穴リング。替台紙 KP-6L で最大約30枚 | 2,090円(税込) |
出典:ナカバヤシ A-HR3Y-201-W、セキセイ KP-2120、ナカバヤシ「補充台紙」。
- 替台紙は型番で合わせる:綴じ具の穴の位置やサイズが製品ごとに違います。本体の説明に書かれた替台紙の型番で買います。
- 最大の枚数を見る:「最大約30枚」のように、足せる上限があります。上限に近づいたら、年ごとに2冊目へ分けます。
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替台紙は、手持ちのアルバムの型番に合うものを選んでください。合わない台紙は綴じられません。
条件で選ぶ:判断の順番
- 入れる写真のサイズは1つか:L判だけならポケット式が手軽です。2L判やはがきサイズが混ざるなら、フリー台紙式か、サイズ別にアルバムを分けます。
- 何枚入れるか:L判で数百枚なら、大容量のポケット式。100枚前後なら、どれでも選べます。
- 言葉を書き込みたいか:たっぷり書きたいならフリー台紙式。短いメモでよいなら、メモの紙を一緒に入れるポケット式。
- これから増えるか:増えるならバインダー式か、替台紙を足せるフリー台紙式。増えないなら溶着式でも困りません。
- 原本か、複製か:1枚しかない古い写真は、のりの面に貼らない。
よくある失敗
- 2L判の写真を、L判のアルバムに入れようとした:プリントを頼む前に、アルバムのポケットのサイズを決めておきます。
- 溶着式で足りなくなった:毎年増えるものは、最初から替台紙を足せる種類にします。
- 古い写真を貼ってしまい、はがせなくなった:原本はポケット式か箱へ。貼るなら複製にします。
- 替台紙が合わない:本体と同じメーカーの、指定の型番を選びます。
しまい方
アルバムは、湿気がこもらず日の当たらない場所に、立てて置きます。米国議会図書館は、湿度30〜50%の、乾いて涼しく安定した場所がよいとしています(図書館向けの目安)。くわしくは「写真や手紙の原本を傷めずにしまう」と「フォトブックは何年もつ?」にあります。
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 入れる写真のサイズ(L判・2L判など)と、だいたいの枚数を数えた
- 書き込みたいか、増えていくかを決めて、種類を選んだ
- バインダー式・フリー台紙式は、替台紙の型番を控えた
- 1枚しかない古い写真は、のりの面に貼らないことにした
- 置き場所を、湿気と光を避けた場所に決めた
