読みもの

家系図の作成を頼むときに確かめること

戸籍の収集や古い戸籍の読み解き、家系図の作成を会社に頼むときに、申し込む前に確かめておきたいこと。調べる範囲(家系の数)、料金に含まれるもの、届くまでの期間、さかのぼれなかったときの扱い、預ける書類と戸籍の扱いを、家系図作成サービスの案内の例とあわせてまとめました。

写真と言葉を家族でアルバムにまとめる場面

戸籍は自分で集めて読むこともできますが、本籍地が各地に分かれている、古い戸籍のくずし字が読めない、窓口に行く時間がとれない、といったこともあります。そんなときは、家系図の作成を受け付けている会社に頼む方法もあります。

この記事では、家系図の作成を頼む前に確かめておきたいことをまとめます。自分で作る手順は「戸籍をたどって家系図を作る手順」にあります。

申し込む前に確かめること

  1. 調べる範囲:どの家系(名字)をたどるのか。自分の名字だけか、父方・母方の両方か、祖父母の4つの名字か。兄弟姉妹やその子どもまで書くか。
  2. 料金に含まれるもの:戸籍の手数料や郵送料などの実費、送料が含まれているか。あとから追加の料金がかかることがあるか。
  3. 届くまでの期間:戸籍の取り寄せに時間がかかるため、数か月かかることもあります。お祝いの日などに間に合わせたい場合は、早めに確かめます。
  4. さかのぼれなかったときの扱い:古い戸籍が廃棄されていて、思ったほどさかのぼれないことがあります。その場合に返金などの扱いがあるか。
  5. 戸籍の取り寄せ方と、預ける書類:委任状や本人確認書類の写しなど、何を預けるのか。取り寄せた戸籍の原本は返してもらえるのか。
  6. 途中で確かめられるか:できあがる前に、家系図の原案を見て直せるか。
  7. できあがりの形:紙の家系図の大きさ、データ(PDFなど)がもらえるか、追加で何部か作れるか。

家族の本に家系図を入れたいときは、データでもらえると使いやすくなります。

例:家系図めぐりの案内

例として、戸籍調査による家系図の作成を専門にしている家系図めぐり広告の案内(2026年10月15日確認)では、次のように説明されています。

プランと料金(税込・送料と実費を含む)

お手軽家系図プラン

家系の数 兄弟姉妹の記載なし 記載あり
1家系 29,800円 49,800円
2家系 59,800円 89,800円
4家系 119,800円 159,800円
全家系 199,800円 259,800円

本格家系図プラン

家系の数 兄弟姉妹の記載なし 記載あり
1家系 79,800円 99,800円
2家系 139,800円 169,800円
4家系 239,800円 279,800円
全家系 339,800円 399,800円
  • 「家系」は名字のことで、1家系は通常は自分の名字、2家系は父と母の2つの名字、4家系は祖父母の4つの名字をたどると説明されています。
  • 納期は、お手軽家系図プランが2〜3か月(全家系は3〜4か月)、本格家系図プランが2〜3か月(4家系は3〜4か月、全家系は3〜6か月)とされています。
  • お手軽家系図プランは、家系図(A4・和紙に印刷)、取り寄せた戸籍謄本の原本、家系図のPDFを入れたUSBメモリなどのセットです。本格家系図プランには、系譜や、先祖を寿命順にまとめた「長生きグラフ」、歴史年表などの資料が加わります。

申し込みから届くまで

  • 申し込むと書類が郵送され、記入して返送します。戸籍の取り寄せには、委任状と本人確認書類の写しが必要と案内されています。
  • 申し込みの条件は、原則として日本国籍があり、満20歳以上であることとされています。
  • 戸籍の調査のあと、家系図の原案がPDFでメールで届き、加筆や修正はこの時点までに伝えます。
  • 原案を了承してから、お手軽家系図プランは約10日前後、本格家系図プランは約20日前後で発送と案内されています。

さかのぼれなかったときの扱い

「全額返金保証」の案内では、戸籍の調査でわかった最も古い先祖の生まれた年が昭和元年(1926年)以降だった場合に、家系図の作成を始める前に連絡があり、作成を進めるか返金を受けるかを選べるとされています。返金額は、戸籍の取得にかかった実費や送料を除いた額です。複数の家系のプランでは、すべての家系が条件にあてはまる場合だけが対象で、家系図の作成を始めたあとは使えません。また、この保証は、必ず江戸時代までさかのぼれることを約束するものではないと説明されています。

戸籍と個人情報の扱い

  • 取り寄せた戸籍謄本の原本は、すべて同封して渡すと案内されています。
  • 同じ会社は、利用者の個人情報・戸籍の情報をAIに使っていないと案内しています。

料金や条件は変わることがあるため、申し込む前に公式の案内とプライバシーポリシーで確かめてください。ほかの会社や、行政書士などに頼む場合と比べるときも、上の「申し込む前に確かめること」を同じように確かめると、違いがわかりやすくなります。

家族に話してから頼む

  • 家系図には、親族みんなの名前や、生まれた年、亡くなった年が載ります。誰の家系をたどるか、できた家系図を誰に見せるかを、先に家族と話しておきます。
  • 戸籍には、家族があまり話したくない事情が書かれていることもあります。家系図にどこまで書くかは、原案を見る段階で家族と相談します。
  • できあがった家系図を見ながら、祖父母に昔の話を聞くと、名前だけだった先祖の話が出てくることもあります(「親の話を聞く12の質問と聞き方」)。

最後に、次のことを確かめておきましょう。

  • たどる家系(名字)と、兄弟姉妹まで書くかを決めた
  • 料金に実費・送料が含まれるか、追加の料金がないかを確かめた
  • 届くまでの期間と、さかのぼれなかったときの扱いを確かめた
  • 預ける書類と、戸籍の原本が返ってくるかを確かめた
  • 誰の家系をたどり、誰に見せるかを家族と話した

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