実家の片付けや、自分の持ち物の整理で、写真やアルバムを減らすと決めたとき、「写真は何ごみ?」「そのまま捨ててよいの?」と迷う人は多いでしょう。
先に結論を書きます。写真の出し方は、自治体によって違います。 同じ写真でも、「紙の資源」として出す自治体と、「燃やすごみ」として出す自治体があります。住んでいる自治体の分別の案内で「写真」「アルバム」「ネガ」の3つを引いてから出します。人が写っている写真は、細かく切るか、中が見えない袋に入れて出すと安心です。自宅の庭などで燃やすことはしません。
処分の前に:残す写真を先に選ぶ
処分は、一度出すと取り戻せません。先に次の順番で、残すものを取り分けます。
- 家族に「欲しい写真はないか」を聞く(遺品の写真なら、きょうだいや親せきにも)
- 残す写真を選び、必要ならデジタルにしておく(「古い写真をデジタル化して本に使う」)
- 迷う写真は、見直す日を決めて箱に保留する
- 残りを処分する
親が亡くなったあとの写真の整理は、「亡くなった親の写真・アルバムを整理する」にまとめています。
自治体によって、写真の出し方が違う
大きな市の分別の案内を見ると、写真の扱いが分かれていることがわかります(2026年10月27日に各市の案内で確認)。
| 自治体 | 写真(プリント) | アルバム | ネガ |
|---|---|---|---|
| 横浜市 | 古紙(雑誌・その他の紙) | 燃やすごみ(プラスチックだけでできたものはプラスチック資源) | プラスチック資源(※) |
| 札幌市 | 雑がみ | 紙製は雑がみ、プラスチック製・布製は燃やせるごみ | 燃やせるごみ |
| 大阪市 | 普通ごみ(写真は古紙の対象ではない) | 普通ごみ | 普通ごみ(写真用のフィルム) |
| 名古屋市 | 可燃ごみ(ネガフィルムを含む) | 可燃ごみ | 可燃ごみ |
※横浜市の一覧では「写真(ネガ)」はプラスチック資源ですが、「フィルム(写真)」「スライド(写真)」は燃やすごみと、品名によって分かれています。
出典:横浜市「ごみの分別を調べる」(「ごみと資源物の出し方一覧表」令和8年2月更新)、札幌市「家庭ごみ50音分別辞典」、大阪市「品目別収集区分一覧表」、名古屋市「ごみ・資源分別検索」。
この表は例です。同じ「写真」でも、住んでいる自治体の決まりに従ってください。自治体のホームページで「ごみ 分別 写真」などと調べると、分別の辞典や一覧が見つかります。
金具やプラスチックのついたアルバム
アルバムには、金属の金具や、プラスチックの表紙・透明なシートが使われているものがあります。自治体によっては、素材によって出し方が変わります。
- たとえば大阪府吹田市の分別表では、紙やプラスチックのアルバムは燃焼ごみ、一部が金属のアルバムは小型複雑ごみに分けられています(吹田市 分別表)。
- 金具を外して素材ごとに出すのか、そのまま出すのかも、自治体の案内で確かめます。
- 大きく厚いアルバムがたくさんある場合は、一度に出す量に決まりがないかも確かめます。
粘着式のアルバムから写真を取り出してから処分したい場合は、「粘着式アルバムの写真をはがす前に」をご覧ください。
人が写っている写真への配慮
写真には、家族のほかに、友人や近所の人、学校の同級生などが写っていることがあります。ごみとして出したあと、人の目にふれる可能性もあります。
- 顔や名前がわかる写真は、はさみで細かく切ってから出します。
- 量が多いときは、中が見えない紙袋に入れてから、ごみの袋に入れます。
- シュレッダーを使う場合は、写真を切れるかどうかを、機器の説明書で確かめます。
自宅で燃やさない
写真を自分で燃やして処分しようと考える人もいますが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、決められた例外を除いて、廃棄物を焼却することが禁じられています(廃棄物処理法 第16条の2)。例外は政令で定められていて、宗教上の行事に必要な焼却などがありますが(同法施行令 第14条)、家庭で写真を燃やすことが当てはまるとは限りません。煙やにおいで近所に迷惑がかかることもあります。自宅の庭やベランダで燃やすのはやめましょう。
お焚き上げを頼むとき
「そのままごみに出すのは気が引ける」という場合は、寺社や、お焚き上げを受け付けているサービスに頼む方法があります。受け付けるもの、料金、送り方は、寺社やサービスによって違います。
- 写真やアルバムを受け付けているか(アルバムの金具やプラスチックを外す必要があるか)
- 料金の決め方(箱の大きさ・重さ・点数)と、送料
- 持ち込みか、郵送か
- 受け付けた日や、お焚き上げをした日を知らせてもらえるか
仏壇や位牌、遺影などの扱いは、墓じまいのしるべの「墓じまいで仏壇・位牌はどうする?」にまとめています。
処分の前の確認
最後に、次のことを確かめておきましょう。
- 家族に、欲しい写真がないかを聞いた
- 残す写真を選び、必要なものはデジタルにした
- 自治体の分別の案内で「写真」「アルバム」「ネガ」を引いた
- 金具やプラスチックのついたアルバムの出し方を確かめた
- 人が写る写真は、細かく切るか、見えない袋に入れた
